昨年末の話しになりますが、南武線の稲城市内で進められていました連続立体交差事業による第2期区間(稲城大橋交差部付近〜多摩川橋梁)約2.4kmの上り線切替工事が12月22日から23日にかけて実施され、稲城市内が完全に立体交差化されました。
この事業の最後の大きなイベントということで、22日夜に登戸〜立川間をウォッチングしてみましたが、気がついたところを簡単にご報告したいと思います。
おおよそ今から2年前に実施された第2期区間下り線の切替工事時と同様に南武線の運行については、川崎〜登戸間と登戸〜矢野口間、府中本町〜立川間の3区間に分け、川崎〜登戸間ではほぼ平常運転、登戸〜矢野口間は単線運転で約35〜45分間隔、府中本町〜立川間においては約25〜35分間隔で運転されました。また、矢野口〜分倍河原間についてはバスによる代行輸送が実施されました。
まずは、矢野口から登戸へ行ってみることにしましたが、この区間の列車に抜擢されたのはナハ38であり、登戸行きの場合は行先表示を「登戸」、矢野口行きの場合は「矢野口」という行先表示がありませんので「臨時」が表示されていました。また、この区間は下り線を使用して1閉塞区間として単線運転が実施されたため、滅多に体験できない逆走運転を体験することができました。
車掌もこの時ばかりは開ける扉を間違えないように慎重に業務を実施していたようで、乗客に対しても扉が逆に開くアナウンスが行われ、駅においても登戸方面の列車ですと丁寧なアナウンスが実施されていました。
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登戸駅においては、1番線が登戸〜矢野口間の列車用、2・3番線が川崎方面行き用として使用され、矢野口行きは運行間隔が相当開くことから改札口にお手製による発車時刻を掲示して案内が行われていました。
下の写真にもあるように発車案内板の上にある南武線の路線図ですが、3月のダイヤ改正から快速列車の運転区間が登戸から稲城長沼に延長されることから、この路線図もダイヤ改正時と同時に変更されるのでしょうか。
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再び列車で矢野口に戻ってみることにしました。矢野口駅前には何台かのバスが待機し、分倍河原まで南武線と並走する川崎街道、府中街道などを通るバス代行輸送が実施されていました。この代行輸送を担ったのが京王バスで、他の会社のバスは今回見られませんでした。
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矢野口からスクーターで府中本町へ行ってみることにしましたが、途中、稲城長沼駅の様子を見るため、稲城長沼へ寄ってみました。稲城長沼では仮上り線のホームが切断され、改札口から跨線橋を渡らずショートカットできるように新たな通路づくりが行われていました。
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これによって駅本屋から下りホームまでの距離が今までよりも短くなりましたが、駅本屋の位置は現在も変わっていないものの2月中には高架下に移設されるようです。このあと多摩川橋梁に近い高架切替工事分岐部の工事の様子を見るため富士通の跡地から眺めようとしたのですが、暗闇で足下がほとんど見えず水溜りもありましたので、結局、現場までたどり着けず、線路の反対側から見上げる形となり、ほとんど良い写真は撮影できませんでした。この工事の様子をご覧になりたい方はリンクさせていただいている「走れ我らが南武線」様のホームページをご覧いただければと思います。
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府中本町から立川まで往復乗車してみましたが、この区間の運用に充当された編成はナハ5・35・42・44の4編成であり、全て205系のオリジナル車が充当されていました。上り方面の列車については2011年の快速列車運行開始と同時に「府中本町」の行先表示も追加され方向幕が一新されたため、普段はあまり見ることのできない南武線の「府中本町」行きが見られました。
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ここまでは高架切替時の様子をお届けしましたが、1月5日も南武線ウォッチングを行ってみました。
先程も説明しましたが、足下が暗くて工事の様子を見ることができないとお伝えしました富士通の跡地からは、高架切替後も下の写真のとおり撮影することができます。ただし、手前のほうには背丈の高い草が生い茂っていますので、夏になると撮影できないかもしれません。
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稲城長沼駅付近の上り線については、本線が設置されていないため、上り中線(2番線)を代わりに使用していますが、駅進入時と出発時に分岐器があるため45km/hの制限となります。
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稲城長沼駅の川崎方は武蔵中原駅と同様にダブルクロスの分岐器が設置されていることから、将来的にも下り中線(3番線)からも川崎方面に発車可能になると思われます。3月のダイヤ改正時から現在データイムに運行されている各停「登戸」行きが、各停「稲城長沼」行きとして延長運転が実施され、上り本線が完成するまではこの下り中線を使用して折り返すものと思われます。
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稲城長沼駅下りホーム立川方で上り線の列車を撮影する上では、邪魔な架線柱などもありませんし、先程も述べましたように制限45km/hとなっていますので、私のような撮影が下手なものでもある程度それなりに撮影することができます。E233系も7月から登場しますので、少なくとも1枚はここで撮っておきたいものですが、上り本線が完成してしまうとここでの撮影は減ってしまうかもしれませんね。
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最後に稲城長沼駅上り仮線の姿ですが、ご覧のとおり柵で囲われ入れないようになっています。今後の予定では稲城長沼駅の上り本線の完成予定は2015年春頃で、事業担当者の話しでは完成時期は今回の上り線高架切替の完成時期のように早期には完成できないようです。おそらく完成は予定どおり2015年春かと思われますが、稲城長沼2面4線化完成のあかつきには快速列車の運転区間が稲城長沼からさらに終点の立川に延長され、川崎〜立川間を僅か40分で結ぶということになるのか期待が膨らむところです。
ちなみに上り仮線の線路跡は側道として整備され、2015年度末に完成するようです。
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駅本屋の東側には川崎街道に通じる南北の都市計画道路が整備され、駅前広場も整備される予定です。
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この事業の最後の大きなイベントということで、22日夜に登戸〜立川間をウォッチングしてみましたが、気がついたところを簡単にご報告したいと思います。
おおよそ今から2年前に実施された第2期区間下り線の切替工事時と同様に南武線の運行については、川崎〜登戸間と登戸〜矢野口間、府中本町〜立川間の3区間に分け、川崎〜登戸間ではほぼ平常運転、登戸〜矢野口間は単線運転で約35〜45分間隔、府中本町〜立川間においては約25〜35分間隔で運転されました。また、矢野口〜分倍河原間についてはバスによる代行輸送が実施されました。
まずは、矢野口から登戸へ行ってみることにしましたが、この区間の列車に抜擢されたのはナハ38であり、登戸行きの場合は行先表示を「登戸」、矢野口行きの場合は「矢野口」という行先表示がありませんので「臨時」が表示されていました。また、この区間は下り線を使用して1閉塞区間として単線運転が実施されたため、滅多に体験できない逆走運転を体験することができました。
車掌もこの時ばかりは開ける扉を間違えないように慎重に業務を実施していたようで、乗客に対しても扉が逆に開くアナウンスが行われ、駅においても登戸方面の列車ですと丁寧なアナウンスが実施されていました。

登戸駅においては、1番線が登戸〜矢野口間の列車用、2・3番線が川崎方面行き用として使用され、矢野口行きは運行間隔が相当開くことから改札口にお手製による発車時刻を掲示して案内が行われていました。
下の写真にもあるように発車案内板の上にある南武線の路線図ですが、3月のダイヤ改正から快速列車の運転区間が登戸から稲城長沼に延長されることから、この路線図もダイヤ改正時と同時に変更されるのでしょうか。

再び列車で矢野口に戻ってみることにしました。矢野口駅前には何台かのバスが待機し、分倍河原まで南武線と並走する川崎街道、府中街道などを通るバス代行輸送が実施されていました。この代行輸送を担ったのが京王バスで、他の会社のバスは今回見られませんでした。

矢野口からスクーターで府中本町へ行ってみることにしましたが、途中、稲城長沼駅の様子を見るため、稲城長沼へ寄ってみました。稲城長沼では仮上り線のホームが切断され、改札口から跨線橋を渡らずショートカットできるように新たな通路づくりが行われていました。

これによって駅本屋から下りホームまでの距離が今までよりも短くなりましたが、駅本屋の位置は現在も変わっていないものの2月中には高架下に移設されるようです。このあと多摩川橋梁に近い高架切替工事分岐部の工事の様子を見るため富士通の跡地から眺めようとしたのですが、暗闇で足下がほとんど見えず水溜りもありましたので、結局、現場までたどり着けず、線路の反対側から見上げる形となり、ほとんど良い写真は撮影できませんでした。この工事の様子をご覧になりたい方はリンクさせていただいている「走れ我らが南武線」様のホームページをご覧いただければと思います。

府中本町から立川まで往復乗車してみましたが、この区間の運用に充当された編成はナハ5・35・42・44の4編成であり、全て205系のオリジナル車が充当されていました。上り方面の列車については2011年の快速列車運行開始と同時に「府中本町」の行先表示も追加され方向幕が一新されたため、普段はあまり見ることのできない南武線の「府中本町」行きが見られました。

ここまでは高架切替時の様子をお届けしましたが、1月5日も南武線ウォッチングを行ってみました。
先程も説明しましたが、足下が暗くて工事の様子を見ることができないとお伝えしました富士通の跡地からは、高架切替後も下の写真のとおり撮影することができます。ただし、手前のほうには背丈の高い草が生い茂っていますので、夏になると撮影できないかもしれません。

稲城長沼駅付近の上り線については、本線が設置されていないため、上り中線(2番線)を代わりに使用していますが、駅進入時と出発時に分岐器があるため45km/hの制限となります。

稲城長沼駅の川崎方は武蔵中原駅と同様にダブルクロスの分岐器が設置されていることから、将来的にも下り中線(3番線)からも川崎方面に発車可能になると思われます。3月のダイヤ改正時から現在データイムに運行されている各停「登戸」行きが、各停「稲城長沼」行きとして延長運転が実施され、上り本線が完成するまではこの下り中線を使用して折り返すものと思われます。

稲城長沼駅下りホーム立川方で上り線の列車を撮影する上では、邪魔な架線柱などもありませんし、先程も述べましたように制限45km/hとなっていますので、私のような撮影が下手なものでもある程度それなりに撮影することができます。E233系も7月から登場しますので、少なくとも1枚はここで撮っておきたいものですが、上り本線が完成してしまうとここでの撮影は減ってしまうかもしれませんね。

最後に稲城長沼駅上り仮線の姿ですが、ご覧のとおり柵で囲われ入れないようになっています。今後の予定では稲城長沼駅の上り本線の完成予定は2015年春頃で、事業担当者の話しでは完成時期は今回の上り線高架切替の完成時期のように早期には完成できないようです。おそらく完成は予定どおり2015年春かと思われますが、稲城長沼2面4線化完成のあかつきには快速列車の運転区間が稲城長沼からさらに終点の立川に延長され、川崎〜立川間を僅か40分で結ぶということになるのか期待が膨らむところです。
ちなみに上り仮線の線路跡は側道として整備され、2015年度末に完成するようです。

駅本屋の東側には川崎街道に通じる南北の都市計画道路が整備され、駅前広場も整備される予定です。
